多汗症ならボトックスの注入が効果的
多汗症で悩んでいる方は、意外と多いのではないでしょうか。洋服の汗じみが気になったり、脇汗が多くて制汗剤や脇汗パットが欠かせなかったり、また汗のにおいが気になるなど、汗で悩んでいる方に注目してほしい施術がボトックスの注入です。ボトックスの注入はどんな施術なのか、そしてどのような効果があるのでしょうか。ここでは、脇汗に対するボトックスの注入について、詳しく分かりやすく解説します。
多汗症の原因とは
<多汗症の原因として、不安や緊張などの精神的な理由やリウマチや更年期障害など病気によるホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れなどが挙げられます。多汗症は約7人に1人が悩んでいるとも言われ、多くの人にとって身近な悩みのひとつです。しかし、病気としての認知度は低く、多汗症であっても治療を受けている人は少ないとされています。
多汗症に対するボトックス注入のしくみ
汗は神経から汗腺に向けて神経伝達物質であるアセチルコリンが放出されることにより、汗腺が刺激を受けて出るしくみとなっています。脇の下にボトックスを注入するとアセチルコリンを抑制する作用が働くため、汗腺の働きを鈍くして汗の量やワキガの臭いを抑える効果があります。一般的には、ボトックスを注入して2、3日後から1週間くらいで効果が出てくると言われています。
脇には汗腺がたくさんあるため、細かく注射することで高い効果を得ることができます。クリーム麻酔と極小針を使うことで、針を刺す時の痛みを最小限に抑えることが可能です。一度の施術で、多くの人が半年から1年効果が続くとされています。一度の施術は約10分、通院期間は半年から1年に一回程度の方が多いでしょう。施術時間が短く頻繁に通院する必要がないため、忙しくて時間がない方でも受けやすい施術と言えます。効果の程度や持続期間には個人差があります。
また、ボトックスの注入は手術ではなく注射をするだけですので、ダウンタイムがなく身体の負担が少ないというメリットがあります。傷が残らず、施術を行った当日から入浴も可能となっています。